生かしてもらったのに悪夢ばかり見る件について

お題「不思議な話」

 悪夢ばかり見ることへの、怒りや恐怖の心を箱に入れてしまいたくて、

産まれて、生かされて、生きようと思っても、できない。祝福にも幸福にもなれないなんて、昔から知っていた。君なら幸福になれるなんて、無責任にも感じるし、

 とても怖い言葉だとおもう。幸福になれない人に、その言葉は悲しくてつらすぎる。

視たくもない、聴きたくもない、幸せな自分を想像するのも不思議に思ってしまう、

 呪いでも祝福でもいいけれども、わたしって不思議だ。今、己の命が在ることが、

不思議で違和感の多い。

 試しに息を止めてみるとね、指の先まで動けないのよ。これって悪夢見ているときのわたしの姿ね。眠っている私って、いつも呼吸してないの。起床時間よりも、残酷よね。 わたしのすべてを振り返って視るとね、呪いとか悪夢とか拷問だとか、そんな卑しい言葉ばかり。

 ああ、音が聴こえる、囁いているのも話しているのも、すべてわたしの声。孤独に歌う私はこの先も魔女として末永くこの世界に存在し続けるのです。夢の作用で自滅していく少女のお話になってしまうのでしょうか。

 わたしが苦しむべきと思う、根拠や理由がありすぎて、悪夢を視たくないとも言っていいのかも分からない。でも、生きる道を歩こうとしても、結局、そっちへは決して歩み寄れなくて、わたしって、悪夢に当てられ続けて、見せられ続けて、人格が無くならずに、寿命が訪れるその日まで、この世にいられるのかな。

 死が隣にあることが、うれしくて幸せなことなのかな。いつでも死んでしまう私って、私たちって幸せな人なんだね。

 酸素の薄い睡眠を長期間繰り返すうちに、脳細胞が破壊されて、すべての記憶が破壊されて、血管が破壊されて脳出血で、旅立つ日がいつの日か来てしまうのかな。

 そんな風に思案するわたしって、不思議。どうしてそうなってしまったんだろう。

考察する自己解決能力は必要だけど、後ろ向きな思案しかしない私には、根本である脳、海馬、記憶、血管、心臓、なにも要らないよ。わたしは、私の脳、心臓、すべてを呪うよ。許せない、憎悪もある。精神、肉体、平等に憎んでいると思う。

 私を恨んでも、愛せる時が来ても、わたしの歩くこの焼かれた道は同じ。

生産性のない話でごめんさい、謝罪して改心します。