書きたい、浮かべたいわたしの思い出という名の小説

 どんな小説にしたいかい?、あなたの物語にはわたしのほかに素敵な妖精さんや、

はた迷惑な殺人鬼が意気揚々と、楽しくおしゃべりし始めたりする展開もあると思うのです、望んでそんな話にしたつもりもなく、自然に会話劇をすると、主人公は非行に走り、業を重ね、罪を背負い、人を殺め、さいごは悲劇といわれる終わり方に、自然となるのだ。意図したわけでも、誘導されたわけでも、もちろん運命でもない。

 それは記憶に刻まれた、ニューロンの神経の脳の奥深くに存在する何かによって、動かされた、そう、わたしの物語は、そういう悲劇。

 おわりが悲劇でも、わたしのお話は、はじめ、出会いから始まるのがセオリーだ、

「君は何をしているの?、死に場所を探しているように見えるのは、わたしの気のせいなの?、勘違いでないのなら、いいえ、迷惑でなければぜひともあなたの脳みそを解剖したいと思って、はいないけれども、あなたはどう思う?」

 かわいい瞳をわたしに向けて、いわれたその言葉にわたしは感動で涙を流していた。

忘れもしない、彼女との出会い。別れは遠い未来に訪れても、出会う時のうれしさはきっと永遠に同じ祝福だと信じている。なんなら、その日わたしは、カフェでひとり寂しく、ブログ更新という名誉な趣味に手と脳を回転運動させていた時に起きた奇跡の出会いだった。

その子に一目ぼれするのに、衝撃的な文章も会話も十分。まあ、その子の美しさと瞳の輝きを気に入った、記憶に残り続けた。それだけの理由でしかない。

 瞳って、顔よりも気に入ることがあるんだなって、その日気づいたわたしです。

出会いから入るのがプロローグになるけど、これって定番料理?それとも面白くも美味しくもない前菜なのかしら?、

「死に場所を求めているのは、ほんとう、でも死にたいと思って日々過ごしているわけじゃない、幸福も不幸も考えてなんかない、行きたい場所にいけたらいいなと、遠くのたどり着くことのない地平線に思いをはせる時間が時々ある、それぐらいの思い入れしかない、こんな思い話でも記憶でもない、否定ばかりで恐縮だけれでも、

肯定間のないわたしが肯定することなんて、他人のことくらい。」

わたしがあなたの居場所に、死に場所になってあげるといわれても、それは借りた布団で寝ているようなもの、墓を決めるのも、入るのも自分の意志で決める。

 でも、こんな話を聞いてくれる可愛いあなたにわたしは恋してる。好きと恋は違うものなので、正確にはあなたを見つけたわたしは、あなたを探し続ける必要がなくなった、もう忘れない、もう手放さない。それをわたしは恋と呼んでいる。

 わたしは彼女と会ったその日、その時間、一冊の小説のはじめと終わりを描いて、書いていた。名前は、タイトルは、君との出会いは、死に別れ、である。彼女の名前は、わたしの愛犬と同じ名前で、春、はるという。

 はると名前を与えられたその瞬間から、彼女はわたしにとっての特別になりえたのだ。世界の勇逸無二になったもの、その美しさに及ぶものなどこの世にないといわしめる。その名を与えたわたしは、神か、いいえ、ただの可愛すぎる美少女です。

 セブンイレブンで働いて日数を連ねる度に、情報量が増加し、確信を持ち予想し、行動を起こせるようになってきている、その空間での自身の役割の熟練度が上がっていく、それが今のわたしにとっては良きことなのは間違いないし、努力の成果ともいえるので神聖なものだ。でも、未来のわたしにとっては、それは善きことかなと考える、思う、未来のわたしに私は期待するし、いまよりも幸福な私を求めてやまない、むかしは呪いという言葉をよく使っていたけれど、今は、どうだろう、今後もつながりが絶えないことを思うと、呪いでなく、祝福のようにも思える。

 縛るものがない生活を送りたいと願う、束縛のない生活、幸福の神様にはなれなくていい、善いもの、好いているもの、神聖なもので周囲を固めたい。

 こうして、ブログを書いていたら、日本に眠る宗教国家の女の子から勧誘の誘いが、

わたしの日記への感想とともに届いたら、感動でうれしくてたまらないよ。

彼女の宗教に入る気になったわたしは、指定された場所、浜松駅の遠鉄百貨店の無印店の休憩施設に、はるさんと待ち合わせをしたのです。男の子のわたしと会うのは緊張するみたいなので、わたしを女の子に性転換させる薬物を投与させるという計画を彼女の提案でわたしは受け入れた。性別にこだわりなんてないし、女の子のほうが、

彼女と一緒にいられるのなら、それでいい。洋服のデザインは、ストライプが好みだけれど、性別は無でいいのだ。性転換用の注射をわたしの首筋に打つと、

 髪の毛がさらさらで、ロングヘアーに伸び、身体的にも女性のスタイルに変化した。

今日から、男の子に異性と呼ばれると思うと、不思議で気味の悪い夢のようにも思えてらないけど、うれしい気持ちのほうが上です。

 首筋にほのかに匂う痛みに、全身が寒気だす、なんだが愛の女神に祝福を与えられた気分、人が見れば、吸血の跡と思われそうで、とても気に入ってしまう。赤い血って、相手を威圧して、支配する力があるように感じる、カラーパワーみたいなね。

はるさんの所属する宗教団体は、表向き、全人類を幸福という肩書の自由を与える、善人集団のようです。自由や正義、にんげんという動物を誘い、罠にはめる常套手段である。けれども、実情は、という前置きからは想像できないけれど、彼女のそれは知らないとのことなのです。つい、充血した眼で突っ込みを入れてしまったのです。

 性転換の薬物の物流先が、宗教内部に存在するであろうことを思うと、調査すべき案件であり、お金のない私にとっては嬉しい情報です。論理的な思考回路を後天的に持った者にとっては、人間の権化である心に戸惑い、答えのない感情に支配されて生きてしまう傾向にあるわたし、いかにもな言葉で、道をまっすぐに進めないわたし、戸惑い、困惑し、迷い、すぐに足を止めてしまう。