わたし、暗殺集団に加入して友人が欲しい

お題「高校生に戻ったらしたいこと」

 わたしってどうして、日常生活に違和感ばかり感じてしまうのでしょう、

遺憾でも犠牲でもない私の人生のはずなのに、時にも空間にも左右されずに輝くように咲いている花がわたしであるはずなのに、アイデンティティーも何もないではありませんか。

 睡眠学習って、聴いたことありますか?わたしって睡眠中に夢の世界に旅に出て、悲しみも別れも、愛情も見つけていく。瞳を覚ますと私の存在が曖昧に、霧のように小さな粒子で、ここではない場所に、空に宇宙に飛散していくようで怖い。

 わたしって酸素消極的なんです。呼吸で酸素を使って有機物を分解してATPを得ることが難しい。普遍的な事象がわたしにとっては、特殊に変わってしまう。ちなみに、私は評論文ではなく、物語を改変した奥深い小説を書き連ねていると思っています。

 人って不思議、寂しさに慣れないから、環境を移して行動したがる、わたしって空間に依存してるのかな。

 

 暗殺サークルは、偶然わたしの専門学校に名があった人の集まりなのです。わたしに似た容姿の美少女に誘われましたから、興味本位などではなく、強制加入を致しました。綺麗な正方形を書いたつもりが、三角形の十二神に囲まれたような気持ちかな。

あの子、押しが強い。なにより顔がいい。女の子の私でもドキドキさせられる容姿端麗。な~んて、そんなの嘘よ。わたしの方が美しく、聡明で可愛い生物に決まっています。要は、彼女の左手から、拳銃が目に入ってしまったことが理由であり、真実なのでです。まあ、あの子、わたしの頬にすりすりしてくるし、距離感が特殊で、愛嬌はありますね。と、いけない、可愛さも暗殺の武器ですし、能力すべてに意味があることも、わたしは見逃しませんよ。

 彼女にとって、わたしは双子のような存在であり、勇逸無二のようです。

依存関係と書いて友達と読む人もいますでしょう、わたしは友達にあなたさえいてくれれば他になにもいらないと読みます。依存ではありません、信用です。

 ところで、密室のわたしの部屋で死んだように呼吸をしていない人はいったいだれ?、そう、わたしです。この世とお別れをしたことに、悲しみはありません。

 なんせ、物語は死しても、なお続き、いつの日か笑いあえる日は必然的に来ることになるのです。あ、ごめんなさい。ひとりごと話していたら、テーマを忘れてしまっていたようです。

 

 わたしの高校生活って、首に縄かけた記憶しかないですわ。

時空を超えて、戻ったわたしはきっと、黙って静かに、学校という空間を抜け出して

あの子の家に、住むと思います。居候ですね。わたし、高校に戻ったら、家出して、

友達のものになります。以上、わたしの友達への愛。

 人と出会い、期待も希望も失敗も絶望も、それと呼ばれる存在は、すべては、人の心に花を咲かせるのです。人を痛め、殺し、命乞いをさせるのも人であるならば、

 人間に生を与え、美しい世界を見せてくれるのもまた、人間、わたしのきれい好きで花のようにかわいい笑顔の友達が、わたしにとっての世界。広くて美しい花畑が、わたしの友人。たぶん、そういうこと。

 わたしが棺の中で眠ることが好きなように、あなたもきっと、人を殺め血を飲むことを良しとする、世界観が異なるように、人間の欲望に制限も鎖もまた存在しない。

 

 本当に怖いのは、世界に一人、絶望しかない生まない世界に独り、残って、生き続けることだ。暗闇の小さな箱の中で呼吸もできずに、ひどい夢を毎晩見ている自分自身を視るしかないわたしが不幸だと、苦しささえも求めてやまない程歪んだわたし。