久々の下界の空気

 私にとっての呼吸が、みんなとの壁、ゆうなれば個性なのかもしれないし、

客観的に捉えると、シンプルに病だけれども、ここでは、個性と呼びます。

 幼いころから、私に許されることは少なかったし、私がそういう種の人間であるが故、生れてきてしまったが故の、ものであると思ってきた。もしも、私に不利益や不快が生じるならば、それは私の能力不足で、産まれるべきでなかったことの証明になってしまうから。

 だから、必死になる。私は生まれるべきでなかったと、認めたくなかったから。

私が存在するせいで、家族が辛くなっていくことを、認めたくなくて、頑張った。

でも、今はもう、何もかも手遅れで、失ってしまった後だったから。残りは、わたしの全てを懸けて、罪滅ぼしをするだけの命だ。私の命には、もう何の価値もない。

 厳密にはなくなってしまったから。

私がすべて一人で完璧にできなければ、それは、死ぬ理由になりえる事象だ。

死にたくないなら抗うしかないし、何かを必死になって、頑張っても、もう幸せに離れないのは明白だ。

 わたしの命は、 私のすべてを他人に捧げ、私が不幸になるためにあるものだから。

わたしは、正真正銘、生れてくるべきじゃなかった。今はもう、それを受け止めて、命が無くなることを願う時間だ。

 

 誰かが、私は精神的に弱いから心配だと言った。

ああ、わたしの見ている世界の人間は、なんで、どうして、

 精神的に弱いのなら、仕事なんてせずに、平凡に生き、そして死ねばいいよ。

  弱い人間は、不幸になる。自然の摂理だろう。それをわかっていて、強くなろうとしないのは、不幸な人生に満足していることになるのかな。

 わたしも、君と同じだよ。弱い。この世界でもっと弱い。私は十字架を背負っているんだ。私にはもう、あとがないんだよ。

 わたしが弱かったから、すべて失った。得たものも、元々持っていたものも、

私が幸せになる理由も、意味も、資格だって失った。家族の愛も、なにもかも。

 ほんとうは、今すぐにでも、苦しんで、死なないといけないんだ。

理由は、わたしが弱かったから。弱さは罪ではないけど、弱い人間は、死に方も選べない。

 

 私が、もしも、大量出血していても、激痛を味わっていても、わたしは、平然と仕事をしないといけない。それが、私の罪滅ぼしだから、私が不幸になることは、決まっていることだ、

 私の腕がなくなるくらい、大したことでもない。

だって、わたしは、大罪人なのだから。