今週のお題「サボる」
あの日君は僕に静かにささやいた。
「いつか来る君の破滅に僕はかならず訪れる」誰しも、必ずその日はやってくる。
絶体絶命の日は全人類に等しく平等に与えられている。 死も平等である。
その日は無情にも、春ちゃんの18歳の誕生日におとずれた。
玄関には、友人と母と祖母と父と兄と祖父と先生の残酷な死体の山々。
「どうして・・あの日彼は僕を助けると約束を交わしたはずなのに・・・・」
「なぜだって、理由はいたって簡単さ。」
「忘れていたんだよ、っていうのはうそでサボったんだよ」
「君の破滅を救うのは、正直疲れるんだよ、それに君の破滅には意味がある、
君の人生、平穏に暮らせるなんて思うことは僕が許さない、
君の未来を教えよう、君は一生をかけて全力で人類を拷問する。
君の発症した病気の名は、( サボタージュ )
発症したものは、自分の命が尽きるまで、永遠に人を拷問する狂人になるんだ。」