7月31日 今日のお客さんは、
夏に咲く花で人気ナンバーワンの超人気アイドルの「月下美人」さんです。
「ええ、おかげさまで、今日もファンの方々に最高の歌声を届けたいと思うわ」
「ねえ、春ちゃん、あなたは私の寿命が1日しかないことをご存じなのですか」
「ええ、知っているわ、あなたは今日の朝に花を咲かせ、明日には散ってしまう
はかない存在よ。けれどわたくしはそんなあなたをとても愛おしく、どんな花よりも
美しいアイドルだって断言できるわ」
「ありがとう、春ちゃんは優しいのね、とっても嬉しいわ」
「それほどでもないわ、わたくしは月下美人さんを愛しているもの、
それから、あなたのことは忘れない、あなたはわたくしのアイドルで一生の親友よ」
春は涙をこらえて、華奢な腕に力いっぱい込めて宣言した。
「あ!思い出したわ、春ちゃん、あなたはプリンスでしたわね。
あなたも私のもつ魅了の香りに惑わされているもかしら」
「わたくしは、アルテミス王国のアルテミシアプリンセプスですわよ。
親友への愛に嘘はありません。それにあなたの香りはとても心安らぐ優しい香りよ」
「あでやかな美人」「はかない美」などの花言葉
英語での花言葉「危険な快楽」は、月下美人の花が持つ香りが魅力的であることに由来しています。
月花言葉は艶やかな女性をあわらす 月下美人は、「1年に1回しか咲かない」「新月や満月の夜にしか咲かない」といわれているサボテンです。
英語でも「A queen of a night(夜の女王)」
古くから月下美人の花や実は、食用や薬用にされてきました。咳、喘息、肺炎など呼吸器系のトラブルや高血圧、体脂肪の改善に有効で、台湾では乾燥花をスープに入れて薬膳料理の具材にします。
熟した実は、生で食べるとほんのり甘みのあるサクサクとした食感
昭和天皇がまだ皇太子だった頃、台湾を訪れた際に、月下美人の花に目を奪われたそうです。