春のさくらの木の下で私は恋に落ちる Nostalgia

今週のお題「試験の思い出」

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    わたしは、はるかと言います。 よろしくですにゃん

 

   「本日は立命館大学の薬学部入学試験日ですにゃん」

わたしは1年前から桜の花舞い散る花吹雪の夢に見舞われていた。

「 春が好きな理由は、桜の木の下には死体が眠っているのですから。」

  

立命館大の入試には、化学の実習実験が必須で、今年は抗ウイルス薬の合成です。

 材料は自身で採取の試験ですから、わたしは多種の抗体を持つ私自身の血液を媒体として合成を行う心です。

  「 貧血で死ぬのは今日かしら、なんて愚かな勇者なの 」

 血液は20リットルを6パック採取し、テンションが上がってしまって、

  致死量を超えてしまいました。 

 

わたしは、貧血の身体で入試会場に到着しましたが、一凛の桜の木の下で意識を失うのです。

   「やあ、はるか。君はもうすぐ死ぬ。最後に君の血をぼくに吸わせてほしい

  お礼に君に愛をおくるよ。ぼくは君をずっと待っていたんだ。君を救う代わりにぼくを救って、はるか 」 

   幼い少年の優しい声が聞こえる。

彼はきっと毒の病に侵され桜の下で、わたしを待っている。私は彼を知っている。

 1年前に死んだわたしの好きな男の子だ。

 

「 この世の関節は、はずれてしまった。

  ああ、なんと呪われた因果か。それを治すために生まれついたとは 」